拾う、捨てる



昨年のことですが

資源ごみの日にマンションのゴミ捨て場に

大好きな山本文緒さんの単行本が

ひもで縛るもなく、積み重ねてありました。


私は物を増やさない生活になってから

よほどのことがないと本は買わず図書館なので

山本文緒さんの本はもっておらず。


状態もよさそうで、同じマンションの方は

顔見知りで、他人だけどそうでないような

ちょっとした安心感から、何冊か拾い上げました。


ほぼ既読のものだったので

そのまま部屋の隅に積み重ね、月日が経ち。


そして最近すべてふたたび資源ごみへ。


なんで持ち帰ってしまったんだろう


やっぱり人様の持ち物だったものを

それも捨ててあった物で

すでに読んだ物

よく考えたら

もう一度手にして読むはずもありません。  



あの時は、もったいないというよりも

なんだか惜しいという気持ちだったのかも。

山本文緒さんが亡くなられた頃の話。



読んでいただきありがとうございます。

最強寒波、どうぞお気をつけてお過ごしください。